『ドン・カルロスの教え』やAmy Wallaceの著書『Sorcerer’s Apprentice』には、カスタネダが設立した団体「クリアグリーン」が主催する講演会やセミナー、ワークショップが登場します。
「第二の注意力(あの世)」に10年間消えていたキャロル・ティッグスが、突然、講演会にあらわれたり、Amy Wallaceがフロリンダ・ドナーと再会してカルト集団の一員への第一歩を踏み出したり、C.J.カスタネダ(カスタネダの養子)が父親との再会をしたくて訪ねて、Chacmoolに引き離されたり。
カスタネダをめぐる人々の悲喜こもごもがここで起きていたのです。
文献の中で書店名がはっきりしているのは、Phoenix BookstoreとGaia Bookstoreの二軒です。
いずれもサンタモニカ近辺ですが、前者については、情報がなく、後者のガイア・ブックストアについて調べたところ、下記の記事を見つけました。

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Gaia Store Abandons Bookselling / Owners close after 13 years in Berkeley
Rona Marech, Chronicle Staff Writer Published 4:00 am, Friday, March 10, 2000
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ガイア書店、廃業へ/バークレーで13年間の歴史に幕
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2000年3月の記事です。
13年間営業をしてきた、ニューエイジ、精神世界系の老舗書店もインターネットの波に飲み込まれついに閉店することになったという記事です。
新たにウェブサイトを開いて、そちらで営業を継続すると書いてありますが、どこにも購入ができるリンクがありません。
また、この記事によるといったん、近所に移動してしばらく営業を続けるようなことも書いてありますが、現在は、『Berkeley Apartments – Gaia』というポストモダン風のマンションになっています。

以下の記事に、不動産をめぐる法的な措置などが記してありますが、なんだか難しいので読み込んでいません。オーナーが資金繰りで苦しかったということだけはわかります。
●GAIAビルディングをめぐる経緯
2116 Allston Way Berkeley CA 94704
●建物の改修工事の遅れについて

(初出2016年11月17日)