次のエントリーの「ドニャ・ソルダートの変身(4)」との関係で本稿は少し短めです。
ドニャ・ソルダードによると、ラ・ゴルダはカルロスよりも後にドン・ファンの弟子になったそうです。ここから他の弟子たちについての説明が始まります。
まず、カルロスが実際に弟子入りの儀式に立ち会ったエリヒオの話が出ます。(環53)
彼女によると、エリヒオはもうこの世界にはいないそうです。エリヒオはずばぬけて優秀だったから崖から飛び降りる必要がなかったのだと言います。
カルロスが崖から飛び降りた時、実は、彼も含め四人がジャンプしたと言われます。
(『力の話』では、たしかにパブリトとカルロスの二人だけだったように描かれています)
カルロスは、だとするとドン・ファン、ドン・ヘナロ、パブリト、カルロスの四人がジャンプしたのかと尋ねると、カルロスとヘナロの三人の弟子のことだと言われます。
カルロスは、パブリト(Pablito)とネストール(Nestor)は知っているが弟子がもう一人いたのは知りませんでしたが、ドニャ・ソルダードが、それはベニーニョ(Benigno)だと教えてくれます。
ベニーニョは、メキシコ南部出身で、ヘナロの一番古い弟子だそうで昔砂漠で出会った5人の若いインディアンの一人だそうです。(一応、リンクを張りましたが、リンク先の記事の若者たちは四人なんですよね。違う連中なのかもしれませんね)
ベニーニョは、先生(ドン・ヘナロ)と師(ドン・ファン)の両方をみつけたられたから幸運なのだそうです。
さらに、これまでパブリトの姉妹だと思っていた四人の女性は、みなナワール(ドン・ファン)の弟子だったのだそうです。(環55)
ドニャ・ソルダードは、弟子たちはみなナワールの子供なのだといいます。
ドン・ファンは、女が四人と男が二人、都合、六人の子どもを作り、ヘナロは男を三人。弟子の総数は二人の師匠で全部で九人だそうです。(環57)
■ヘナロ組の弟子
◎ベニーニョ
◎パブリト
◎ネストール
男性は、名前だけであっさりですが、次回は、ドン・ファンの弟子たちを少し詳しくリスト・アップします。
(初出:2016年12月4日)