フロリンダとの再会から3か月後、カルロスのクラスに招かれた。
サンタモニカのダンススタジオを借りて週に三回開かれていた。
”存在していないはずの”内輪のグループでの集まりだ。
スタジオに向かう車の中、フロリンダとキャロルが生徒の一人、Andy Horowitzが眉毛を異様に伸ばしているとか、彼の外見について女子学生のようにキャッキャッ噂していることに違和感を覚えた。
クラスにいた女性の生徒はみな冷たく、非友好的だった。
フロリンダの講演であった二人には無視された。
男の生徒は二人だけだった。
Andyとその友達のRick Fosterman。Rickは、カルロスのビジネスマネージャーをしていた。二人はゲイかもしれない。
ただ、カルロスは、クラスでカップルの参加を許可していなかったし、わたしは彼がレズについては反対していなかったがホモ嫌いだということを知っていた。
Rickは、Ned Brownの後をついで彼のエージェントになっていた。
感じのいい生徒はたった二人だけだった。
アリス(Alice)という中年のメキシコ人女性と司書のような雰囲気のZunaという少女。
カルロスの様子は昔と変わっていた。だいぶ痩せていたし髪はグレイになっていた。そして意外なことにはじめてハンサムに思えた。
クラスが始まるとカルロスがいきなりキャロルが二人の娘のClaudeのアパートの鍵をなくしてしまった。大変なことだ!取り返しがつかない!と騒いだ。(Amy60)
わたしはカルロスとキャロルの間に30歳の子供がいたことを知って驚愕した。
カルロスが鍵をなくしたキャロルを罵った。
Claudeはこのままでは未知の世界に飛ばされてしまうかもしれない。もうおしまいだ!!しかし!大丈夫だ!
僕らにはエイミー・ウォレスがいる!!彼女がきてくれたからチャンスが残っている!!
私は驚きすぎてウサギ穴におちたアリスになったような気分だった。
(初出:2017年1月2日)