次にRidleyが電話してきた。泣いている。
奇妙なファンタジーを話した。
「屋敷から帰ってきたところ。Fifiがツアーをしてくれた。すべての部屋の。Taishaは燃える前にすべての宝石を身に着けてエネルギーを蓄えてフロリンダと燃えたんだ。はじめにナワールがClaudeと一緒に燃えた。そして・・・」
彼が声を詰まらせた「そしてAstridがSoniaと燃えた。彼らが燃えた部屋を全部見せてくれたんだ」
その話を聞いて、彼は、おとぎ話がすきかもしれないが、彼らはこんな少年に何を教えたいのだろうと思った。
カルロスがむかしコウモリ退治のときに電話で話したことを思い出した。
「きみだけがメタファーを理解できる」
Ridelyはこの話を真に受けているようだ。私だって信じたい。
初期のころMuniにたずねたことを思い出した。
「第二の注意力にいた10年は自由だったの?そんな魔法の中にいたのにあまりうれしそうじゃないから」
「地獄だったわ
「地獄!
「友達といっしょにいられないのは地獄よ」
地獄は、放逐、鍼灸学校、結婚そして離婚だったわけだ。
彼女はカスタネダの魔法の妻、女ナワールから普通の人間に戻った。
Guidoの電話はもっと現実的だった。
「もうたくさんだ。秘密などたくさんだ。嘘ももういやだ。すべて済んだんだ!」
この言葉には本当にホッとした。彼は強い。
でも私は叫べず「そうね」としかいえなかった。
Daphneも電話をよこした。彼女はカルロスの死の前に許された。気の毒なのは死ぬ直前に見限られてそのままになった人たちだ。
Muniがカルロスが昏睡状態になる前の言葉を教えてくれた。
ビデオを見たいというので『Stalag 17(第十七捕虜収容所)』をかけた。
カルロスは部屋を見回して「このくだらないfu○kingビデオを持ってきたas○holeは誰だ?」と、泣きながら話した。
Muniがムードを変えるためになんでも思うことをエッセイを書いてビンにいれて庭に埋めて一週間後に掘り起こして読み直そうといった。
その通りにした。
一週間後Muniが私に何を書いたの?とたずねたので答えた。
「あれはfu○king カルトだったって書いたわ」
「Oh…」Muniが黙った。
(初出:2017年3月7日)