これから各文献をめぐって「カスタネダの旅」に出ますが、本サイトでは主に前半の著書に関する考察を行います。
後半の著書についてはフィクション性が強く、得るところが少ないので流す程度になります。
私見ですが、終盤の各巻に至っては、カスタネダ本人の健康状態もあり彼自身の手になるものではないのではないかと疑っています。
まずは、おおまかな場所の確認です。
カルロスは、ドン・ファンとアリゾナで出会ってドン・ファンがメキシコのソノラから来たことを後に知ります。
図で見ると国境は越えてもソノラはほんとうにすぐ隣です。
私が留学中、クラスメートの一人が「俺はエルパソが実家だ」といってました。地図のど真ん中です。彼はいかにもメキシコ人という面構えでエルパソをエルパチョと発音していたのが印象的でした。
ソノラ砂漠も話にしばしば登場しますが、本当に絵にかいたようなサボテンの砂漠のようです。

(初出:2016年7月1日「カスタネダの旅」、改訂2023年5月23日)