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凡例)
1)本名(または世の中で知られている名前)
2)呪術名(単複)
3)伝説
4)カスタネダや魔女たちが言っていたこと
5)彼らが実際にしていたこと
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1) Marco Antonio Karam
2) Tony Lama
3) 新しいナワール(the new nagual)
4)Tonyは、ティオティワカンのピラミッドでダライラマを迎えるメキシコ仏教徒の集会をアレンジした。その時、高いところから群衆を撮影したフィルムのネガにカルロスが言うところの異世界の捕食者”the flyers”または”吸血鬼”が写りこんでいた。
カルロスは、このような人間の濃密な空間に、この生命が現れやすいと信じていた。捕食者は、エゴイスティックな自己耽溺が大好物だからだ。(カルロスに言わせると、宗教的献身自体が事故耽溺だから)
この写真は、はじめ内部グループで、つづいて1995年のワークショップで開陳された。
5)メキシコの「チベットの家」(Casa Tibet)のリーダー。
このサイトに、Tony Karam 本人の写真があります。
1994年にカスタネダと出会う。カスタネダは、Tonyが超常能力を持っていると信じロサンゼルスに招いた。
Tonyは、1995年2月に行われたメキシコ・ワークショップをオーガナイズした。天才的な語学力でスペイン語と英語の通訳でも活躍した。”The flyer”の写真を予兆とみたカルロスは、Tonyを強引にロサンゼルスに引っ越させた。
私(Amy)が最初にもらった呪術名、”the Electric Warrior”(伝説的に優れた(non-pareil)魔女にちなんでいる)は、グループに参加している女性の多くに与えられた。
おそらくnon-pareilleが正しいスペルです。
私たちは、すぐに、こうした名前を与えるという行為が、カルロスの死まで続く椅子取りゲームのようにお決まりの誘惑テクニックだということがわかった。
しかし、カルロスがTonyのことを”新しいナワール”と呼んだときはまったく前例のないことだった。
熟考の末、Tonyは、この申し出を断った。
彼はカルロスの話が作り話で彼の教えが破壊的で価値がないものと確信したからだ。
とりわけても、彼は、虚構と複雑に作り上げたごまかし(Byzantine subterfuge)で作られた哲学を人に広める気持ちになれなかったのだ。
カスタネダは後に、Tonyのことを「嘘つきでエゴマニアの馬鹿野郎」だと言っていた。
TonyはEllis(Amy)にこう言っていた「人生をChacmoolの電話番に費やすつもりはないね」
(初出:2017年3月22日)