Amy2 『呪術師の弟子:カルロス・カスタネダとの人生』 (概要 2/2)

この本には、性的な描写や話題、そして用語が非常に多いです。
個別の投稿の頭に記すようにしますが、中にはかなり露骨な表現もあるのでご留意ください。

また日本語化にあたっては性行為(f-word)や女性生殖器(c-word)(英語とスペイン語)を表す言葉の選択に迷いましたが、私の翻訳では、あっさりと済ませてあります。

あちらでは日常的にでてくる罵り用語だったりするので、無理に該当する日本語にするよりもニュアンスとしては自然になっているはずです。

医療・生物用語的な男女生殖器の名称については、原文でそのように書いてあればペニス、ヴァジャイナにしてあります。後者は日本語ではヴァギナと称するのが一般的ですが、ここでは英語発音をカタカナにしました。

例のBBCの番組のインタビューでもAmy Wallaceが、カルロスとのエピソードの中で、そのような単語を口にしています。

本編では、カスタネダの会話の中に多用されるスペイン語の単語帳がついていまして「性関連用語」、「侮蔑・罵り用語」というジャンルが紹介されていることでもいかに多用しているかがわかります。

この本は、カスタネダのハーレムに属する女性の生活が中心となっている内容なのでアメリカの女性たちの性にたいする(当時の?)意識がよくわかります。
また、私のような凡庸な男からみると、ここにいる女性たちがみなかなり好色のように思えます。

彼女たちが別に好色なのではなくて、実は女性一般の考え方ならば、そうならそうと早く言ってくれればいいのにと下衆なことを考えました。

著者のAmyも後半、「わたしの書いたハーレムの性生活の様子は、いろんな受け取り方をされると思う。中にはうらやむ人もいるのではないだろうか」と書いています。

(初出:2016年12月19日)