Claudeの出自については、ころころ変わっていた。
よく聞くのは孤児だったが7歳のときにドン・ファンに救われたという話だ。
カルロスに救われたという話もある。
別の弟子は、Claudeは敬虔なカトリックの家庭に養子縁組されたという話を聞かされた。
カルロスのお気に入りの話はこうだ。
「彼女は7歳だったのに、僕のベッドに入ってきて上に乗ったんだ。7歳なのにしたがるんだ。寝ているところをいきなりだったから拒めなかった」
私は信じなかったので笑った。
「彼女は毎晩、僕のところにくるんだ。それからずっとだ。僕は君と彼女としかセックスをしないんだ。誰ともだ。君のあそこは彼女のものとまったく同じだ!どっちが誰のものか当てられないよ!」
これが例のBBCの番組でAmy自身が語っているエピソードです。
この後、Claudeがデイヴィッド・ボーイが好きな話。学校での話とディズニーランド好きの話などが披露されていますが割愛します。
91年頃に戻る話だが・・・。
Zunaは、BeulahがClaudeの隣人となって、ボロい方のアパートに移されお茶会にも呼ばれず仲間外れにされた。
やがて二人の新人が入った。Scout(Claude)は、二人を養子縁組し、PatsyとNancyと名付けた。BeulahとZunaは、新しいライバルたちと一緒に暮らすことになった。
後年、思い出してMuniはZunaが気の毒に思い、ClaudeをBitchと呼んだ。
カルロスとClaudeは、Muniをすべての少女(女)の母親役にしたが、本人は嫌だった。
お茶会には(Claudeの)ぬいぐるみも参加した。セーターを着せられたり赤ちゃん言葉ではなしかけていた。Muniが人形を嫌そうにみせてくれた。人形は人形が遊ぶおもちゃまであった。
Claudeにヴェネチアンガラスをプレゼントした話を割愛します。
コレクションはカルロスとClaude以外は禁止されていた。
Patsyがクラスにぬいぐるみを持ってきた。ぬいぐるみにマドラーを持たせてあった。
私が「人形かわいい」といったらPatsyが「これは人形なんかじゃない!!!!」と叫んだ。
少女たち(といっても30代~40代)は動物にたいする異常な執着を持っていた。
のちに、これがカルト集団に共通にみられる特徴であることを知った。
私の母が心臓発作で入院した時Muniがぬいぐるみを渡すようにアドバイスをくれた。
Muniは、まぁまぁバランスがとれていた方だ。
私以外のメンバーは家族や故郷との縁を完全に切らされていた。
(初出:2017年2月15日)