カルロスの女たちは、カルロス以外の人間とのセックスを禁じられていた。
カルロスは、彼女たちと接することにかんして非常に気まぐれだった。ある日は、何時間も触り続け、またある日は、セックスの間まったく触れなかった。
もし、それがいやならグループを去るしかなかった。
女性たちは、その寂しさを紛らわすために人形が必要だった。
それぞれが自分の頭が変にならないようにする方法を編み出していた。
たとえばGuidoと私は、映画を見ている間高校生のようにずっと手を握り合っていた。
また、FlorindaとCarlosは「触れること」に関して御触れをだした。
抱きしめることを禁止したし、Florindaは、軽いハグが大好きだったのに嫌いになった。
彼女は、誰とも寝るのが嫌いになったといった。前戯が特に嫌いで乳首を触られるのが嫌いだといった。乳首を触りたがるのはアメリカ人の男の悪い癖だと言った。
Muniは逆だった。抱擁や愛撫、マッサージが好きだった。
あるクラスでClaudeが霊長類にとって触れることがいかに重要かをカルロスに説明したときは偉いと思ったが、カルロスは話題を変えてしまった。
カルロスは私を中年だといった。彼の矛盾する命令に従うのは大変だった。
少女のようにベッドでふるまえといったり、年をとっているのに可愛らしく振る舞うなといったり。
その伝で帽子を禁止された。そのくせベッドでは少女で自分の小さな娘のようにふるまえといった。
こうしたことを私は”Guru Paper”で理解した。
※近親相姦についての記述がありますが省略します。いずれ時間のある時に。
ClaudeやPatsy(”the Gerber baby”と呼ばれた)のようにメンバーの何人かは、ずっと子供っぽくふるまうことを要求された。
彼女たちは子供だからおもちゃには飽きる。人間も彼女のおもちゃだった。
Beulahは、やがて相棒のSusan(のちにFifi)にとってかわられる。
この二人(ClaudeとSusan)は、Sorcery Theaterで男性の一人を人形に仮装した。カルロスが笑っていった。その男は興奮して勃起しバックステージで射精してしまったと言った。
Florindaが言っていた。
生まれ故郷のカラカスでは牧場で育った。人形たちや動物に囲まれていた。私の夢は人間の牧場を持つことだ。
全員完全に狂ってますな。
(初出:2017年2月16日)