この章の抄訳は、とりわけ短いですが、これまでも1章/1エントリーできましたので倣います。
章のタイトルにある「夫」とはもちろんAmyにとってのカスタネダのことです。
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彼がなくなる前にセックスをしたのは一年前だ。とりわけ情熱的だった。
この後、カスタネダが病床で好んだドラマのビデオの話がありますが割愛します。
例のProzacの事件の後、わたしたちは二度とセックスをしなかった。
いずれにせよ、この時期にはカルロスの健康は著しく衰えていた。
それにしても、この本を通じてセックスに関する著者のこだわりというか言及というかが満ちています。これは著者のAmyの個性~下世話な言い方をすると好色?~なのでしょうか? しかし、この本に登場する女性たちはみなとことん性にこだわってますよね。カルトにハマるような人たちがセックスに執着するのでしょうか?
それとも女性(というより人)は皆、実は好色なことばかり考えているのでしょうか?
それとも、私が男だから、単に女の性を理解していないのでしょうか?
それとも、私は私が思っているより人より淡泊なのでしょうか?いや、男の方が淡泊なのでしょうか?
Bill Thompsonという弟子(フロリンダは彼の亡妻と友人だった)とカルロスの死後1年後、マーシャルアートのクラスで会った。
彼がクラスに通わなくなった理由をきくとカルロスが変わってしまったからだという。
女性にたいしてひどい態度で接するようになってきて、それが病気のせいだとわかったそうだ。
最後に私がカルロスを訪問したとき、カルロスが彼女に特別な味がするヨーグルトデザートを作ってくれた。
この後、カルロスが亡くなるまで、二度とパンドラ邸にはいかなかった。
(初出:2017年2月28日)