Maya36『カルロス・カスタネダとの魔法の旅』24(5/8)

一時期、Rosieがカルロスのために風を見つけたといううわさが流れたことがあるが、話はそこまでで、彼の講義が終了した後、彼はまだシャーマンではなかったし、どのような形で結末が訪れるのかもわからなかった。

終了レポートは課題となっていなかったが、代わりに講義で使ったカルロスの論文を余白への書きこみやメモなどを残したまま彼に返すように言われた。

講義の最終回は、ロスアンゼルスの北にある山の上で行われた。

そこはカルロスが「力の場所(a place of power)」と呼んでいてヤキの呪術師たちが瞑想や儀式を行っていた場所だそうだ。そこはマリブ渓谷(Malibu Canyon)の上にある場所で低木の周囲に環状に石が置かれているのをドン・ファンが夢で見た場所だそうだ。

みんながShipsコーヒーショップに集合した。RussはRosieと、Wallaceは彼の妻のRuthと一緒だった。Wallaceは講義には正式に登録していなかったがたまに聴講していた。

彼らは二台の車で出かけた。一台は、カルロスの茶色のフォルクスワーゲンのミニバスで、もう一台は道がわかる誰かが運転するヴァンだった。

環状の石のある場所に到着するとカルロスは車を降りてヤキの呪術と思われる運動を始めた。全員がカルロスの周りに集まった。

この後、カルロスが行った奇妙な運動の描写とそれを真似てやる学生たちの描写が続きます。

ぽっ!」カルロスが叫んだ。「ほら、ここに世界の裂け目がある
全員が彼の動きを真似て試したが、彼らが何を見ようとしていたのか自分たちもわからなかった。

アンゼリカ

乾いたアンゼリカはヤキ族が大好きな植物で煙を吸うと心を明晰にする効果があるのだそうだ。

彼らは立ち入り禁止と書かれた谷に入り込んでようやくアンゼリカを見つけますが、乾いていませんでした。

(初出:2018年8月6日)